なつ休み隊

@cresc_natsu

封神ミュで封神されてきた

脱稿とはいつもふいに訪れるものです ('ε')

というのを持論に掲げています。

まず何らかのイベントがあるとして、基本的にそこに向けて原稿をしているのだけれど、確実に迫ってくるのが〆切で、もっとこの部分を変えた方がいいんじゃないかなどいう微々たる言い回しを変えたりなんかしていると結局、正解はないので永久に終わりません。それでも〆切のおかげで年貢の納め時というものがあるので、ここでやめる!という段階を経て脱稿です。サグラダ・ファミリアを作ってるんじゃないんだ!最終的にこのキャラ、そんなこと言わないかもなんて気にしていられない!そりゃ言うわけないよ!二次創作だもの!!

長編を書いてるわけでもないのに何故、そんなにも時間がかかるのかという疑問の答えは純粋な作業時間の短さだけでした。椅子にじっと座ってキーボードを打っていられない。横になったり踊ったり歌ったりとにかく脱線が多過ぎる。エンジンがかかるまでに時間がかかりすぎる。やるやる詐欺

夏休みの最終日に宿題を残しているタイプの人間は一生、こうなのかもしれません。 

とにかく、おかげさまで脱稿できました。ありがとうございました。

 

 

前置きが長過ぎたけれど、脱稿ハイなので許してください。

大好きな橋本祥平くん、そして封神演義!と、完全に浮かれながら観てきました。『封神演義 目覚めの刻』

しかも、あきちゃんがとってくれた最前席です。ホールでも俳優さんの息遣いが聞こえてきそうな距離感での観劇はやっぱり迫力がありました。特に殺陣シーン。衣装の細かい装飾や工夫も見られて面白い。でも舞台装置的な面白さを堪能できる二階席からの視点も好きです。 

 

祥平くんは何食わぬ瞬間の目の演技がとても印象的で、少し癖のある役が合う俳優さんだと思うので今回の太公望はぴったりだと思いました。飄々として底が見えない感じがとてもよかった!

当然、原作の長いお話の一部分をクローズアップしているのですが、よくまとまっていると思いました。ジャンプ作品らしい熱さや、どことなく懐かしさを感じる演出。クラシカルというのかな?特にアンサンブルの方々が目を引きました。メインの俳優さんありき、というよりも物語全体を楽しめたミュージカルだった。

そして何より子どもの頃に憧れた、好きだったキャラがそこにいる!という感動。自分にも仙人骨があって、いつか仙界からスカウトが来ないかなぁなんて思っていた時代の。フジリュー先生のあの衣装のライン、靴のライン、2.5次元として、この世界で会えるなんて、あの頃の自分に教えてあげたい…!舞台での立ち回りが可能な範囲内での衣装の忠実さに感激でした。実際、重たい衣装にウィッグを被って視界を遮ぎられる中での立ち回りは想像以上に過酷だと思うので俳優さんに拍手、衣装さんに拍手ですよね。

両足のセグウェイ…ではなく宝貝を舞台上で乗りこなす哪吒にも感動、大きな事故なく千秋楽を迎えられてよかったです。

 

大人になってから見る封神はやっぱり違って見えました。わたしは当時から哪吒が好きなのですが、昔は筋骨隆々とした青年に見えていたけど、今、見ると思春期前期の少年そのもので、逆に太公望や楊戩はとても年長者に見える。同じように年若いキャラは見た目年齢と相応に感じられました。刀剣乱舞を観ているときにも思ったけれど若い役者さんが何千年も生きている達観した役柄を演じるのは相当、芝居を研究しないと難しいと思うので、そういう意味でもやり甲斐があるのだろうなと思いました。

 

あっという間に1幕が終わりました。

2幕はライブ、ではなく本格的なバトル展開になり、立体的な舞台装置の中で別の場所での戦いが同時に繰り広げられます。印象に残っているのが布を使った高友乾の水の演出。恐ろしくも美しいシーンでした。とにかくしつこいぐらいに言いますが、アンサンブルの動きが素晴らしかった。

ここら辺で話の展開やどんなキャラがいたっけと記憶が蘇ってきました。

あきちゃんと帰り道にも話したけれど、当時、漫画は妲己の美しくも残虐な所がすごく怖かった。えぐいシーンも多くて、なんというか常に理不尽さが付き纏っていた作品だったと思いました。活躍した仲間の呆気ない死の場面もあったなぁと。今時だったら炎上していたかもしれない。当時、読者は嘆き悲しんだり怒ったりして、それでも世の中が思い通りにいかないことを学べた気がします。

そんな風に今尚、心に残っていて色褪せない作品を舞台上で新たな表現として蘇らせてもらえたことがファンとして有難いなと思いました。

祥平くんも言っていたけれど続編もまたこのメンバーで観たい!

 

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